昼に病院に預ける時は先生に「8割は救える」と言われ、不安半分ではありましたが、大丈夫だと思っていました。
夕方再度話を聞きに行くと「まだ予断を許さない状態です」と。
(夕方の面会時の美々、立ち上がって迎えてくれました)
とにかく酸素濃度を濃くしないといけないらしく、エリザベスカラーにラップをして、その中に酸素のチューブを入れて様子見していました。
さっきまでは座っていたらしいのですが、我々の声が聞こえて立ち上がったみたいです。
「帰りたいよ〜」と訴えてくる美々の悲しげな視線が痛かった…でも先生も全力で治療してくれているし、任せて元気にしてもらうのが最優先。
数日は入院になるだろうと言われていたので「頑張って元気になろうね❗️」と声をかけて帰宅。
21:03 病院から着信 鳴った瞬間「嘘だろ⁉️」と思わず大声を出してしまいました。
「さっきまでは改善傾向で安心してたんですが急変しまして…一度心肺停止寸前までいってしまい、今処置を施しています。また連絡します」と電話が切れました。
いてもたっても居られず、車を出して病院の前に停め、少しでも美々の近くで応援しようと。
すると病院脇の通路に2人の人影があり、こちらを見ながら暫くヒソヒソ話してる感じでしたが、その影が車に近づいてきて「もしかして美々ちゃんの…」帰る間際の病院の看護師さん達でした。
「そうです、さっき先生から電話貰って、つい来ちゃいました」そうすると「ちょっと待ってて下さい」と先生を呼んでくれたらしく、先生がきて「中にどうぞ」と言ってくれました。
処置室では苦しそうに息が荒くなった美々を、院長と担当の先生2人で頑張って治療してくれていました。
心電図の音って何度聞いても嫌なものですね。
ピピピ ピピピ ピピピと異常を知らせる音が鳴りっぱなし。
口に酸素のチューブを突っ込まれ、腕にも色々なチューブが刺されています。
麻酔が切れると安定した呼吸が出来なくなるようで、少しずつ麻酔を入れ、切れかかるとまた麻酔を入れてを繰り返していたので意識は朦朧としているようです。
でもカミサンが「ミーちゃん、ママ来たよ」と話しかけた瞬間、美々の体がピクッとして耳だけがこっちを向いたんです。
あれは絶対分かってますね。
その後、立ち会わせてもらったまま数十分、先生が重い口を開き「このまま続けても…」と。
美々に苦しい思いをさせ続けるのは本意ではないのですが、それでも一番聞きたくなかった言葉。
「どうしますか❓麻酔を強くして安楽死の選択肢もありますが」
カミサンは泣きながら「もうダメなら家に連れて帰りたいです。慣れ親しんだ家の匂いの中で逝かせてあげたいと思います」
先生「私もそのほうが良いと思います。でも現状、酸素の管を抜いたらすぐに心肺停止するかもしれません。家まで持つかどうか」
カミサン「それでも連れて帰ります」
私も腹が決まりました。
「それでお願いします。連れて帰ります」
先生「分かりました。それでは数秒のロスも惜しいので、パパさんは車に戻ってエンジンかけておいて下さい。連れ出す寸前まで酸素チューブは付けておきます」
私は車に戻りエンジンをかけて待機します。
助手席のドアを開けて、いつでもカミサンが乗れるように。
病院の勝手口が勢いよく開き、美々を抱いたカミサンと2人の先生も走ってきます。
カミサンが助手席に乗り込みますが両手が塞がっているのでシートベルトが付けられません。
でもそれを見越して私が待機してたんです。
素早くベルトをロック、運転席に戻りながら挨拶をしてアクセル全開。
こんな時、電気自動車は加速が良いので助かります。
途中、何度か美々が動かなくなったとカミサンが騒いでいましたが、家に着くとまだ美々の息はありました。
「ミーちゃん、おうちだよ❓分かるかい❓」
美々も分かっているようでした。
カミサンが美々の顔を見たいと言うので交代して私が美々を抱っこ、カミサンは美々にいっぱいキスをしながら体を撫でています。
力無く「ケホッ」っとした程度で、然程苦しむ様子もなく、私の腕の中で息を引きとりました。
10/6(火) 22:25 美々、永眠。
美々も哲平と同じ13歳でした。
2020年は本当に最悪の年になってしまいました。
何も同じ年に逝く事はないだろ…
哲平の時の悲しみだってまだ癒えていないのに…
正に今までの人生で一番最悪な年です。
美々のベッドは2日前に新調したばかり、ふっかふかのベッドで美々も気に入ったみたい。
前足でシャカシャカシャカシャカと巣作りして、クルクル回ってからポフって寝っ転がる仕草が可愛かったな〜。
今もこのベッドに寝かせてあげてます。
昨日はリビングで美々を挟んで川の字で寝ました。
まぁ私は哲平の時と同様、寝られなかったんですけどね。
車用のベッドなんて昨日美々が病院で治療中に届いたばかりですよ。
まさか一度も使われる事がないなんて😥
ふたり共、早すぎるよ…。
美々、オマエは哲平が大好きだったけど、そんなに急いで会いに行かなくても良かったんじゃない❓
昨日のブログに美々の応援メッセージくれた方、⭐️をつけてくれた方、本当にありがとうございました。
…ダメでしたね。
祈りは届かなかったけど、受け入れるしかありません。
多頭飼いで、増える時の嬉しさは倍だけど、減っていく時の悲しさは4倍…ましてや同じ年内にふたり共亡くすなんて100倍以上😔
私もカミサンも、また暫くは凹んでいる事でしょう。
でも、先生からの電話、病院へ行こうとした我々の行動、帰る間際の看護師…全てが繋がっていたからこそ、美々を家に連れて帰ってこれたんですよね。
美々が帰れるように導いてくれたのかも。
日付が変わって今日になり、哲平の時にお願いした世田谷のペット斎場が24時間電話受付をしているので電話してみました。
真夜中のため、お経を読んでくれるお寺さんの予定が分からないとの事で、8時過ぎに連絡きました。
今日だと16時半から入れるそうです。
哲平の時と同じ斎場、同じ時間になりました。
今日、美々とお別れです😢
(遺影の候補を選んでいます)
何度も言ってすみませんが、
哲平、美々を応援して下さった方々、本当に、本当にありがとうございました。
そして私も励まされ、救われました。
ペットを失う辛さは出来ればもう体験したくはないのが本心ですが…哲平はまた我が家に戻りたいという想いが強いらしく、もちろん私達も受け入れたいと思っています。
美々もまた戻ってきたいと思ってるだろうな。
私達が元気なうちに、また家族4人揃う事が出来たら良いな。
とりあえず今は【哲平、美々、13年間の楽しい思い出をありがとう】と言いたいです。
今後は心が折れないように、哲平と美々の生まれ変わりを待つつもりです。